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女性Jewelさん

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実験的なショートムービーや朗読劇のような

視聴中、視聴後に浮かんだのは良し悪しとは別次元の「陰・湿」という文字でした。

阿座上洋平さん演じる三宅遥くん歪みまくってんな~、と。

相葉キョウコ先生の画力の高さと手がける作品の幅には尊敬しかないのですが、内容に関しては好みがあるのは仕方がないことで、こちらの作品はどちらかというと好みでありませんでした。
(あくまでも個人の問題)

双方のモノローグがほとんどで淡々と進む感じは朗読劇的というか、実験的なショートムービー的というか、人間の業に深く切り込んでいるが故に、共感できないとまるで理解できない文学作品のような印象を受けました。

阿座上洋平さんも八代拓さんも安心安定の演技なのですが、独り善がりな内容を吐露するモノローグ率が高かったため、掛け合いの妙を期待していると退屈に感じられるかもしれません。

ただ、こういう作風が好きな方には、静けさの中の独特な不穏さ、不気味さはたまらない要素なのだろうなと思います。

出てくる女性の声が甲高くなかった点や、BGMが適材適所で適音量だったのはとても好感が持てました。

阿座上さまのゾワッとさせる陰気な低音、作品によってはマッチョな漢も演じ切る多才な八代拓さんの可愛い寄りの演技、絡みもなんだかすごく生々しさがあって、すげぇな、この2人と喝采を送りました。

ただ、時を経てから思い返すと「具体的な」内容がほとんど頭に残っておらず、わたくしにとっては印象が薄い作品だったのだなと思いました。

強すぎる......(隠喩)

BL界隈待ったなしお二人のカップリングなんて最強でしかないのに、高校生だなんてもう!......強すぎると思った作品です。

2016年の作品なので新垣樽助さん40才前後、佐藤拓也さん32才前後、年齢を超越した役柄をこなされる演技派声優さんはたくさんおられますし、わたくしは年齢で役柄を区切るようなナンセンスな偏見は持っておりませんが、

「BLでの高校生役」となると、ご自身の人生経験から意識しないオトナ部分が滲み出てしまうこともあるかと思い、ドキドキしながら視聴しました。

ストーリーは、「好意」と「行為」までの説明が置きざり気味に性急でしたし、BL界の強い2人の絡みは高校生感がなくてリップ音がやたらと充実していたり、佐藤拓也さん演じる攻めが「年下のくせにエロ過ぎる問題」もありましたが、絡みに多くの時間を割くコンセプト通りに濃厚でした。

受けの向井寺千遥くんが「女性的容姿」という点だけはひっかかってしまったのですが、新垣さんのお声と演技が良かったので、苦手な安易設定に引きずられずに済みました。

佐藤拓也さんはわたくしの中では低音の「オトナの色気ボイス」の印象が非常に強く、この作品でもブレずに高校生感置きざりでエロかったです(笑)

中島まさともさんはサブを担うケースをよく視聴する機会があり、お声が良くて、どんな役もそつなくこなせてしまうからなのだろうなと改めて感じました。

BGMがない分、ベッドの軋みやシーツの擦れ等のSEが繊細に取り入れられていて好感が持てる耳心地でした。

台詞にカブせられて耳障りなBGMの作品台無し感といったら図り知れないので、全BLCDが台詞の時はBGMを止める方向に舵を切ってくれたらいいのになと切に思います。

時代と場所が思てたのと違っていた世界観

山下誠一郎さんのお声目的で視聴しました。

登場人物の名前がヨーロッパのオールドファションな響きだったせいで視聴しながら勝手に昔話のようなイメージでいたのですが、「ネットで調べた」というワードの登場で「現代か!」と驚いた独特の世界観でした。

ストーリーは誰もが幼い頃から顔見知りの狭いコミュニティ内でバイセクシャルであることをカミングアウトしているカミロと、ストレートで彼女もいたことのあるテオとの恋の進展と成就までの日常でした。

こういう狭いコミュニティ内で周囲からどう受け止められるのかと思っていたら、普通に受け入れられていました(笑)

お目当ての山下誠一郎さんのお声と演技は相変わらず良くてシビれましたが、役柄が個人的にあまり好みではなくてちょっと残念でした。

誠一郎さんは儚い色気を滲ませるモラトリアム期の演技が天下一品だと思っているがゆえの個人的な好みの問題です。

山中真尋さんはこの作品が初でしたが澄んだお声と品のある話し方が、わたくしの脳内カテゴライズでは新垣樽助さんと同じグループに感じられました。

上品な話し方は後天的に習得できますが、「気品のある声」は望んで得られるものではないのでBLCDで惜しみなく放出してくださるのは本当にありがたいことです。

男性ばかりの登場人物の中に阿座上洋平さんがポッと現れるのですが、この方のお声は一発で阿座上さまだ!とわかるので強い!

展開が茶番劇的に感じられるところがあって、個人的に集中力を欠きそうになる瞬間があったのですがキャストの豪勢さと演技でカバーされました。

静かに吹いてしまうシリアス美麗イラスト

光の陰影描写が素晴らしい苑生先生の真骨頂のような表紙イラストに見惚れました。

......が、電子書籍440円と物理冊子の違いは「局部の修正有無」だけなのに、某有名サブカル店で6050円という異常高値がつけられていて笑ってしまいました。

稀少な苑生先生の作品とは言え、ソコが違うだけで約14倍の値段を誰がつけたのだ、と。
(ソコに14倍の価値がある派の方がいらしたらごめんなさい)

内容はコミカルで可愛らしい超短編です。
16ページの中に画力抜群の苑生先生のエロ描写がしっかりと盛り込まれています。
(但し、電子版は局部修正)

絵はシリアスで色っぽいのに、台詞でいちいち笑わせにくるのが苑生先生の好きなところなのですが、この冊子でも笑わせて頂きました。

特にフキダシ外に手書き文字で「取り出し」と書かれていたところは、これこれ、こういうの!とツッコミ笑いをしていました。

オマケ的な超短編ですが、苑生先生はとにかく作品数が少ないので、ファンであれば読みたくなって然りだと思います。

美麗高校生たちに打たれまくり

深夜のテレビアニメで作品を知りました。

初見では高校生としては現実味のない古の少女漫画風味の美麗容姿に面食らってしまったのですが、

好きな声優さんたちが豪勢にキャスティングされていたので視聴を続けていたところ、想像を超えて攻めた性行為描写が出てきたので、そこもっと詳しく!と邪な気持ちでCDに手を出しました。

結論としては、出会えて良かったと思える作品でした。

前作の「黄昏アウトフォーカス」からストーリーの軸が一貫していてブレておらず、心の機微がきちんと描かれているので、想いが成就したあとはエロに持っていくだけの御膳立てという展開でもなく、ストーリーに没頭することができました。

......とは言っても、両想いの高校生が同室となれば、そりゃあもう濃厚な行為は避けて通れないのが世の理。
邪な期待はにはしっかり応えてくれています。

双方が要求をはっきり伝え、要望にお応えしようとする態度は清々しくて好感が持てました。

思春期特有の色気と儚さの表現が天才的な松岡禎丞さんが思春期ボイスで喘ぎ、内田雄馬さんがここぞとばかりに囁くエロ台詞が悶絶を誘います。
テレビアニメから、CDにまで手を伸ばした甲斐がありました。

このカップル以外のストーリーも視聴してみようと思わせる魅力的な作品でした。

オメガバースを知らなくても大丈夫

森世さんの描く、人として歪みまくりの闇を持つ者たちのインモラルな関係性が作品によっては耐え難くて苦手なため、

地雷回避で、あらすじやレビューで情報を得てから視聴したため、内容よりも古川慎さんの2役演じ分けの妙や、小林裕介さん安定の健気受けと泣き演技に集中してしまいました。

オメガバース設定と用語が頭に入っていないと正確には理解できない内容ですが、エロスエンジョイ型に振り切れば、

「桁違いの訳あり美双子青年金持ちに借金を肩代わりしてもらった薄幸の青年がペットとして色々されるが最後に愛は勝つ」

......という昭和レトロ感漂う背徳ストーリーとして視聴可能だと思われました。

わたくしの場合は完全にキャスト買いでしたので、お二人の演技には満足でしたし、とりわけ回想シーンの古川慎さんの高めの少年声が新鮮に感じられました。

コミックを見ながら絡みシーンを視聴すると、小林裕介さんの受け喘ぎがどんだけ高度かをまざまざと感じさせられます。

フキダシ外に小さく手書き文字でアンアン書かれているような喘ぎでも裕介の手にかかるとこうなるのか......と。
受けの女神に愛されし者、裕介よ、とひれ伏しました。
(己のBL脳内での台詞なので呼び捨てお許し下さい)

特典キャストトークでは古川さんの早口と、裕介さんに話題を振っておきながら回収しないような突進ぶりがいつもながらすげぇなと思いつつ、でも、演技になると別人なんだよな...思って視聴を終えました。

思春期特有の儚い色気が滲む珠玉作

山下誠一郎さんのお声目的で視聴しました。

以前から高校生を演じる山下誠一郎さんのお声はやけに惹きつけられるなと思っていたのですが、思春期特有の形容しがたい色っぽさがあるからのように感じています。

心身の成長のアンバランスさが最高潮の思春期にしかない、性的なセクシーさとは異なる儚い「色気」のようなものが存在すると思っているのですが、誠一郎さんの演技と声にはそれらを感じます。
声質だけではない、滲むようなものなので誠一郎さんの天性のものなのでしょうか。

兎の森のストーリーからは逸れますが、へテロセクシャルの子がこの時期にだけ同性に惹かれてしまったりするのは、この儚い色気のせいのように思っています。

榎木淳弥さんのお声は初でしたが、演技うっめ~!!とシビれました。
山下誠一郎さん同様、あまりにも自然で本物の高校生のモノローグを聞いているような錯覚をしました。

性的な行為はキスまでしかないのに終始エロい気持ちにさせられたのは、このお2人の会話に生々しい思春期特有の儚い色気を感じたからのように思います。

幼少期の2人を演じた女性声優さんもお上手で、無駄にわかりやすい「子供らしさ」が誇張されておらず自然体で違和感なく受け入れられました。

本編以外の部分ではBGMやSEが程よく、ストーリーに集中して聴ける心地良さでした。

但し!
環くんの母親がとんだクズ女で、こういう母親の存在と、女性の喘ぎ声が地雷の方は注意が必要です。

私は苦手なので、ここだけはちキツかったのでのすが、そこを耐えても聞き惚れるほどの珠玉作でした。

秘め事の概念ゼロのご明け透け感覚

音声BLに手を出したのが最近のため、後追いで好きな声優さんが出演されている作品を漁りまくっています。

「男子高校生、はじめての」で古川慎さんと村瀬歩さんのキス音が「実際にしてるんちゃうか!?」というくらいエロかったので、こちらの作品も即キャスト買いしました。

どんな感じかと思ったら、古川さんはややコミカル、村瀬さんはアホッ子で、先に視聴した「男子高校生、はじめての」の片鱗も感じさせない真逆っぷりでした。
これはこれで違和感なく成立しているからお2人ともすごい。

番外編の最後の最後に登場する のお兄さんの声に聞き覚えのあると思ったら鈴木崚汰さんでした。

隣室で弟が同性と事に及んでいるのを終わるまで聞いていた変態ですが、この兄弟は日頃から性に対する明け透けさが並の感覚ではないので、羞恥心が欠如しているのだなと自分を納得させて、あれこれ考えるのをやめました

神評価の多さはキャスティングよるところが大きい印象ですが、キャスティングを誤ると大事故作品にもなりかねないストーリーに感じられたので、このお2人でよかったと思います。

なにも考えなければ楽しめますが、シリアスめのストーリーのお2人が好きだと、茶番劇っぽく感じられてしまうのは否めないだろうなと思いました。

10年前か~

男はじシリーズは第14弾が初視聴でノーカット、ノーフェード、ノーBGMというコンセプトが気に入ったので、遡って視聴してみました。

台詞が、エロい単語をダイレクトに連呼するタイプの男女AVをそのままの男性×男性に置き換えただけのように感じられてしまって、私は苦手な部類の脚本でした。

没入することができないまま視聴を続けていたら、攻めがやけにハキハキと滑舌よくレトロ風味のエロ台詞を言いまくるので、だんだんいにしえのAVパロディのように感じられてきてしまい、ちょっと笑ってしまうという演者様に無礼極まりない状況が生まれてしまいました......ごめんなさい。

田丸篤志さんはオドオドする演技がお上手で加虐心を煽るし、普段のお声はすごくいいなと思ったのですが、喘ぎになると、いきなり好みではなくなってしまって、これはもう好き嫌いの問題なので残念ですが仕方がなかったです。

レビューを拝見すると熱量と神率が凄まじいので、ノーカット、ノーフェード、ノーBGMが、当時どれほどセンセーショナルだったのかを察しました。

今でも不評な「射精を耳にお知らせする水音SE」が、この当時から活用されていたこともわかりました。

本編は残念ながら好きになれませんでしたが、アニメイト版のミニドラマはよかったと思いますし、フリートークも楽しかったです。

言わせるか(笑)

CD目的の購入なので、CDメインのレビューになります。

製品CDでも行為を重ねていくごと高校生にしてはベッドでの言動にオッサン味が増していた光秀くんが、こちらの特装版では完全にオッサン化していました(笑)

スケベオッサン化した光秀くんが、誠くんに「ベッドで光秀の入れて...いっぱいして...」と言わせています。
陳腐すぎる台詞なのに、少年声の裕介さんが言うと猛毒でした。

キスも本当にしているとしか思えない音とお2人の吐息のタイミング一致なのですが、これはどうやってやっていたのでしょうか。
BL脳をフル稼働させて考えると心臓が止まるかもしれません。

裕介さんは、何故こんなに喘ぎと行為中の苦しそうな演技がうまいのでしょうか。
今回の達した時のお声は特にリアルでした。
受けの女神に愛されし者、裕介...(脳内の言葉)

受けが「誠」だったので、攻めの古川慎さんが「まこととエッチなことしたい」とか行為のクライマックスで「まこと」を連呼すると複雑な思いが込み上げました。

コミックは期待していなかったのですが、「顔の角度がどのコマも同じwwwこれしか描けないのwwww」というような酷い書き方のレビューを見て、「そんな、言い過ぎでしょ」と思っていたら、わりと否定できないところも見受けられて、悪意を感じる書き方には1ミリも共感できませんでしたが、感想にはやや頷いてしまいました。