個人的に大好きな神作品ではありますが、
まず最初にマイナスの感想をすみません。
前作『錆のゆめ』でもそうでしたが、
BL部分以外はフワッとしてるところがあるんですよね。
敢えてバックボーンの深掘りをしないのが作風なのかも。
襲ってくる黒い生き物(悪魔?)の目的ってなんだろ?
透真のお父さんの登場はアレだけ…?
その後、透真とスズの関係をどう思ってるの…?
反対してたっぽいしスズが力を取り戻したら…?
不安要素に触れないまま終わらせちゃうから、
ハピエンなのに少〜し不安が残るというか…。
それが持ち味でもあるし、それが苦手な方もいると思う。
そんなマイナス感想を持ってしても神にした理由。
シンプルにめっっっっっっちゃ萌えました!!!
切なキュンキュンだし、
めっちゃ甘酸っぱいし、
THE・青春の味わいもとても良いし、
スズも透真もピュアでとても可愛いし、
刹那の時間に恋し合う2人の姿に心打たれて……ううう。
まず下巻ではメダマ様の干渉がなくなって、
(透真父がチョロっと出る以外は)2人だけで物語が進みます。
上巻でスズは恋を自覚していますので、
透真と両想いになれるよう一生懸命アピールするのが
とにかく可愛くて可愛くて可愛くて∞…語彙が消える。
スズが全身で"透真大好き~~~!"を放っているのに、
透真本人は気付かない。勘違いする。すれ違う。
このもどかしさと切なさが甘酸っぱくて、
永遠にニヤニヤニヤニヤ∞が止まらなかった。
DKの甘酸っぱいの好きだからドストライクに好き!!!
そんなもどかしさを乗り越えたあとの告白は
完全に胸を撃たれて尊さにぶっ倒れました(;///;)
光の民の告白ってなぜこんなに目映いのでしょうか。
眩しすぎて目を細めちゃう…。
告白前の逡巡をたっぷり2P使うとこも大好き。
この《間》があるだけで萌えが底上げされて、
スズの可愛さも加わってめっっちゃ堪らんです!!!
可愛いがカンストして止まらん(ハァハァ)
可愛い…尊い…可愛い…好き…(ハァハァ)
ーーーと、可愛さに浸ってもいられないんですね。
透真は人間、スズは悪魔。
寿命も性質も生きる世界も全てが違う異種族恋愛。
とくにスズの場合は力が弱り切って消滅寸前です。
いつ消えてしまうかわからないスズと過ごす時間。
甘くて優しくて温かくて、少し淋しくて、
切なキュンが止まらずウルウルしながら読みました。
あとスズと出会う前の透真の環境も切ないですね。
家でも学校でもずっと1人、
退魔師としての血筋はあれど能力はなし、
(祖母の話を言い淀む辺りに察するものはある…)
でも"視える人"ではあるから周囲から浮くだろうし。
透真の孤独さが浮き彫りになってくるので、
読み手的にスズの天真爛漫さに救われるんですよね。
透真がスズに真っ直ぐ愛されてて嬉しくなっちゃう。
は~~~~~切なくて温かくて泣けました。
最初にマイナスな感想書いちゃったけど、
そんな部分もカバー出来ちゃうぐらい萌えて大満足。
(スズが力取り戻したら透真父に消されないかだけ心配)
(でも害意はないし、スズはとても愛らしいし、)
(透真も守ってくれるだろうし、いらん心配か…)
新刊を楽しみに待ってる大好きな作家さんです。
既刊のレビューの時も書いたけど、
たき猫背作品からしか得られない栄養がある…ッ!
キャラクターの距離感とか、
言葉のやりとりとか、
片思いの切なさの表現が琴線に触れるんですよね。
で、今回の新刊ですが、
いつもより切なさ成分は低めかな?と思いました。
少しすれ違ったとしても盤石な関係といいますか。
切なくてキュンキュンするというよりは、
両片思い可愛いな~!おさななじみ可愛いな~~~!
って感じで、楽しく見守りながら読める作品でした。
私はたき猫背さんの"琴線に触れる切なさ"が好みなので、
既刊と比べるとちょこっと萌え度は下がったかな…?
評価は神寄りの萌え×2です。
さてさて。
【好きだから触れない vs 好きだから触りたい】
という焦れったい両片思いがたっぷり詰まってました。
受け:伊純
女の子のような可愛い子で、
そのせいで今まで散々嫌な経験をしてきてるんですね。
無遠慮な好意を寄せられるのも、触られるのも苦手で。
けれど片思い相手の楽のことはもちろん特別で、
好きだから触りたいし、触って欲しい。近くにいたい。
恋人として好きになってもらえるようアピールします。
攻め:楽
子どもの頃から伊純が大好きなんですが、
伊純が好きだからこそ片思いを封印して側にいます。
ボディーガードっぷりがかっこいい攻めです…!!
幼なじみという関係を崩さないよう気を使ってて、
伊純とは反対に気持ちを抑えて接しているんですね。
好きだから触れない、楽。
好きだから触りたい、伊純。
相反することですれ違うこともあるけれど、
盤石(?)な両片思いが楽しめます…!(∩´///`∩)
盤石な両片思いって言葉はおかしいんですけどね。
だって片思いしてると思ってるのは本人だけで、
めっっっっっっっちゃただのラブラブなんだもん!!!
いつも距離感が近いのよ。
構図がもぅ姫とナイトなのよ。
片思いしてる様子すら可愛いだけなのよ。
(姫って表現しちゃったけれど、)
(伊純は口が悪くて中身はゴリゴリの男の子です)
(見た目はキュルンとしてるけどちゃんと男の子)
(そのギャップも良き!)
楽が気持ちがバレないようにずっと抑えてて、
だからこそ一歩引いちゃうところが良かったです。
なので伊純のほうがガンガン攻めてくとこも好き。
あとエッチする日を決めておいて
"さぁやるぞ!"ってドキドキ始めるとこも好き。
手が震えるとかキュンキュンしちゃう…!!!
幼なじみの両片思い可愛かった~~~(∩´///`∩)
まずはお試し読みを推奨…!
作品の良さがギュッと濃縮されてて読めば分かる。
「好きぃ~~~!」と思った方に太鼓判押します。
(ちるちるの試し読みは1話まるっとありました)
(「読めば分かる」は1話まるっと版です)
(その目で"良さ"を見てくれ~~~!!(;///;))
試し読みが刺されば間違いないです。
ずっとこんな感じが続くの。
ずっとキュンキュン出来る。
ずっとずっとピュアで尊い。
照れ顔が可愛くて可愛くて良良良~~~ッ!!!
いやもぅホントね。個人的には
一途で健気な攻めがお好きな方におすすめしたくて。
"自分に出来るのは愛情を伝えるだけ!"という攻めの
受けに対するひたむきな愛情がグワッと刺さります…!
愛情の塊みたいな子の癒やし力がハンパない。
受けさんが傷ついてる心にソッと寄り添って、
ひたすらひたすら愛情を注いで、
駆け引きも試し行為もない純粋無垢な愛情が深くて。
で。そんな攻めに愛情を注がれた受けが
少しずつ花が開いていく心の動きが美しかったです。
愛されるってこういうことなんだな~と実感します。
可愛くて素敵な恋に触れることが出来て大満足です!
さてさて。
受け:乃英
ずっと付き合ってた彼氏と別れて傷心中です。
自己肯定感は低めで育っていない印象を受けました。
元彼は束縛するタイプで、
乃英はいつも元彼の要望に合わせて生活しててね…。
それこそ服装の好みまで…( ˘•ω•˘ ).。oஇ
攻め:松璃
高校時代から乃英を慕っている後輩。
乃英が元彼の横に居るときからずっと近くで見てきて、
常に乃英の幸せだけを祈っているような優しい子です。
ずっと乃英のことが好きで好きで、
彼氏と別れたと聞いて初めて告白をしました。
1ヶ月だけでいいからチャンスが欲しい!と。
乃英は松璃の真剣な告白を無下に出来ず、
とりあえず1ヶ月付き合ってみるところから始まります。
松璃は素直で明るくて裏表のない年下ワンコで
めっっっっっっっちゃ可愛いです!(∩´///`∩)
常に感情ダダ漏れ、喜怒哀楽がすべて表にでちゃって、
感情豊かで、愛に溢れていて、惜しみなく曝け出せる。
全身全霊で「乃英くん大好き~~~!」を伝える姿が
もぉぉぉぉぉすっごくキュンキュンする!(∩´///`∩)
やっぱりね。素直さは最強の武器ですね。強い。
んで、ずっと好き好きしてるのに、
変に押しつけがましくないとこもとても良いです。
松璃が一番に望んでることは『乃英くんの幸せ』で、
好きを伝えることで苦しめたいわけじゃないんです。
松璃の『好き』の言葉にはそんな優しさを感じるから更にグッときます。
乃英の枯渇していた心の器は、
松璃の愛情でグンと満たされていくのが伝わりました。
で。愛情を注がれて育った心が花開くと、
これがま~~~~~~美しい。かわいい。いじらしい。
松璃の愛情あってこそピカピカ輝くのがめっちゃ良い。
ここまでくると「かわいい」以外の語彙が消える。
かわいい…ほんとかわいい…2人共かわいい…。
かわいくてかわいくてキュンキュンが止まらん。好き。
あとエッチが解釈一致~~~!ってなりました。
松璃にとって乃英はずっと特別な人なんですよね。
触れることすらままならない相手で、
神聖視している節も見受けられました。
だからどう触って良いかもわからないし、
DT全開でガチガチに固まってるのわかる~~~!
対して乃英はずっと彼氏がいたし、
多分元彼はヤリチンでプレイも濃そうだし、
まぁね。手慣れてるわけですよ。乃英はね。
だから必然と、
『ガチガチのDT×手慣れてる襲い受け』になるのが
萌え的にめっっっっっっちゃくちゃ美味しかったです。
ピュアなのにエロくて甘酸っぱくてかわいいエッチしゅごい…。
惜しみない愛情を注いで、注がれて、花開く。
綺麗な心と可愛さがジンワリと沁みる作品でした。好き!!!
タイトル&表紙がおしゃれだ~!!!
試し読みだとダンスメインかな?と思ったけれど、
ダンスがキーになるだけでめっちゃ恋のお話でした。
個人的一押しポイント↓↓
攻めさんが理性的だけど悪い大人感で好きー!!!
受けがいじらしくてキュンキュンする好きー!!!
攻めが時々ちょっと意地悪な顔するの癖にくるし、
その顔を見てドキドキしてる受けが超かわいいし、
私は…私は…ッ!ウウウウウ(∩´///`∩)ウウウウ……スキ。
ストーリー全体の印象としては、
しっとりとした優美さで春の風が温かく、
能動的でも理性的でもある大人の恋でありながら、
恋してる姿がとても甘酸っぱくてキュンキュン…!
っていうね…!めっちゃ恋恋してるの…!
1つずつ段階を踏みながら進んでいくのが良きです。
そして、なんと言っても、
・絵が上手い
・魅せ方が上手い
・動かせ方が優美
・エロススイッチの入れ方が最高
デビュー作からすんごい作家さん増えてますねぇ。
とても眼福でした+゚。*(*´∀`*)*。゚+
さてさて。
受け:晃介
ダンサーの息子でちょっとトラウマがあって、
すばらくダンスから距離を置いていた大学生です。
ダンスが嫌いじゃないけど辛い場所でもあってーーー。
一歩踏み出そうと決めた時に淳と出会います。
攻め:淳
晃介の母親と出会ったのをキッカケにダンスを始め、
トラウマってほどじゃないけど後悔を背負ってます。
大人なので隠し方が上手いです。
ずっと前へ進めなかった晃介ですが
淳と出会ってやっと前へ進むキッカケが出来て、
再びダンスが楽しいと思えるようになりました。
晃介から見た淳はとても大人で、
一言一言が深い影響を与えてくれるんですね。
いつしか特別な意味で惹かれるようになってーーー。
って感じで始まるのですが、
大人な恋にも見えるし、甘酸っぱい恋にも見えます。
(大人の恋に映るのは主に淳の雰囲気のせいかな…)
(含みのある余裕がな~~~んかね、)
(な~~~~んか悪い大人にも見えるから不思議w)
淳は理性的に物事を考えて誠実さがあるんですね。
晃介から向けられる好意に対しても、
冷静に先の先のその先ぐらいまで考えて対処する。
それがまぁ…なんていうか…、、、
個人的には熱量が見えなくて不安にさせられるのです。
(誠実な人なのに"悪い大人感"に見えるのは多分コレ↑)
(余裕がありすぎるのも考えモノやで…)
(でも"悪い大人感"の攻めってめっちゃかっこいい!!)
(ぐぅ…癖すぎる…+゚。*(*´p`*)*。゚+ )
そんな大人の男に恋をした晃介なんですが
まぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~かわいいのなんのって。
あらすじの『大人になろうと背伸びした、』ってやつ。
コレですよ、コレ。
この背伸びがキュンキュンするんですよーーー!!!
淳の言葉に影響を受けたり、
淳の言葉の真意を考えたり、
時々不安と向き合いながら大人になっていく。
年齢的には大人でも学生という曖昧な年頃だからこそ
大人の淳とは違った素の甘酸っぱさを出してくる…!
客観的に見ると淳がリードしてるようだけど、
潜在的には晃介が淳の背中を押してるのかもしれない。
と、個人的には思いました。
2人の関係をダンスになぞらえるとしたら
淳のリードは晃介の信頼あってこそ回るものだし、
逆もまた然り、、、ですからね…!
で、何度も理性的という言葉を使いましたが、
理性が崩れる瞬間ってめっちゃ最高ですよね…!!!
初エッチは余裕を持って優しく抱いてるけれど
表情の端々に余裕のなさを垣間見て堪らんです////
も~~~~~表情がめっちゃエッチ!!!!!
優美で甘酸っぱく大人な恋がとても素敵でした。
大満足…!!!+゚。*(*´∀`*)*。゚+
表紙・タイトル・帯
どれもインパクトが強くてギャグ全開かと思いきや、
切なさも含まれる一途な恋にキュンとなりました。
全体的にギャグ要素強めってのは否定出来ないけど、
(そもそもツッコミ要員が足りてねぇんだwww)
バチバチに恋愛に大勝負をかけてる強さが良き…!!!
全力のアプローチ、
全力の体当たり、
全力の一途な片思い。
頑張っても気持ちが伝わらず心が折れる日だってある。
けれど伝わるまで何度でも頑張る姿は正に
『バチクソ爆愛申し上げます』のタイトルが全てを物語ってます。
なかなか上手くいかない理由は様々あります。
そもそもなんですが、
恋人でも家族でもないのになぜか同居してるんですね。
2人の関係性が見えないまま展開していくのですが…。
バックボーンが見えてくると
攻めは保護者であり、親代わりになろうとしてるのです。
どれだけ好意をぶつけられてもスルー一択に納得でした。
最初は鈍感すぎんか…?と思ったけど、
鈍感に接する攻めの優しさにグッとくるんですよ~!
これも愛ゆえなんですよねぇ…(;///;)
(親の心、子知らず)
(攻めの心、受け知らず)
(こういうすれ違い切なキュンや~~~!)
で。
攻めの大人としての立場も理解出来るけれど、
受けの爆発しそうな感情も理解出来るからもぅもぅ…!
何度も折れそうになってるの見ると応援したくなる…!
一途に健気に頑張ってるから、
健気受けスキーの萌えにグッと刺さりました(;///;)
めっちゃいじらしくてキュンキュンしちゃう(;///;)
とはいえやっぱり表紙のインパクト通り
切なさを含みつつもギャグコメ路線もしっかりあって、
爆愛の勢いが切なさを吹き飛ばし爽快感もありました。
他、特筆したいのが受けの友人・牧くんの存在感…!
受けのアプローチ作戦に巻き込まれたり、
受けの恋バナを延々と聞かされたり、
ブツブツ文句言う割には本気で心配してたり、
とってもイイコでした+゚。*(*´∀`*)*。゚+
(BLスピンを期待したけど、)
(思い出の子ってやっぱり女の子だよね…?)
(男の娘だった…ってワンチャンないかなー)
面白かったーーー!!!ヾ(*´∀`*)ノ
第一章完結編ですね…!
様々な事情や過程を知ることが出来てまさに大団円。
抗争に関しては2巻で勝ち筋は出ていましたし、
3巻はラブラブハッピーがメインだったと思います。
一番印象的だったのはダンテの笑顔。
ロメオ期を除けば元々陽気に笑う人ではあったけど、
嘘も裏切りもなくなった今は更に明るさが増してる…!
これがもぅね!!!
めっっっっっっちゃめちゃ幸せそうなんですよ!!!
またジーノと一緒にいられる喜びに満ち満ちてる…!
裏切りの枷がなくなるとこんな風に笑うんだなって
改めて実感してジンワリときました(;///;)
以前より少し幼い印象が垣間見えたのも
幼馴染関係ならではの表情でグッときます(;///;)
ジーノの表情の変化もすごく良かった。
ファミリーを背負うボスとしてのかっこよさに対し、
ダンテの前だけ可愛くなるギャップが堪らんッ!!!
や~~~~もぅね。
ダンテの裏切りを知り心を痛めてた期間を経ての今、
ジーノが幸せそうに笑う度にグワッとくるの…!!!
(だからこそ、)
(審議会でのエンリコのセリフは泣けちゃうよね)
(ボスへの忠誠心が大好物だから美味しく頂いた)
(忠誠心には別ベクトルの萌えがあるよねぇ( ´艸`)フフフ)
今のダンテとジーノには3つの関係性が出来てて、
・幼馴染
・恋人
・ボスと新米構成員
と、どれもジーノには表情の違いがすごく良くて。
特に印象的なのは、
ダンテの前だけはボスの顔を解けるんですよね。
ただの幼馴染になってじゃれ合い、恋人の顔をする。
こんな素敵な関係に萌えるなってほうが無理ですよ。
めちゃめちゃ萌えた(∩´///`∩)スキ!
あ~~~~~!!!
ラブラブハッピー堪んね~~~~!!!!!(大の字)
そんでファミリーとしても今は新米構成員だけど、
いつかはジーノの右腕となり2大柱になるのでしょう。
そんな未来を予見させる後ろ姿が超かっこよかった…!
というわけで綺麗に纏まっている3巻ですが、
ラストページに次章への布石が打たれました。
次はジーノの出自が深掘りされていくのかな…?
今は2人の幸せな笑顔を噛みしめながら、
次なる波乱に心の準備をしておきます(;ω;)ウッ…
待望の3巻ですね。
純白の表紙が美し~~~!+゚。*(*´∀`*)*。゚+
(絵もデザインも色味も全部大好き!!!)
今はとってもラブラブなアークとユリウスだけど、
元来の物語は殺し、殺される関係ーーー。
物語の強制力はどのくらいあるのか?
不穏な世界を変えて幸せな未来は訪れるのか?
ドキドキしながら完結巻を楽しみにしておりました。
というわけで3巻の感想ですが、、、泣けた(;ω;)
帯にも書かれていますが、
内容が【溺愛ターンからの、処刑ターン】なのです。
最悪の自体を回避出来ずユリウスがアークの敵に…。
そもそもこの物語の舞台は王族であり、
アークやユリウス個人の感情で動くことは出来ません。
王族としての立場があり、まず守るべき国民がいます。
(王族モノの萌えってココにもあるよねぇ…)
(個人の感情だけで動いたら国が潰れる可能性もあるし)
(立場によっては敵対しなければならないし…ぐぬぬ…)
(今回ユリウスは嵌められただけだけど…;)
いかなる理由があろうと、
ユリウスがアークに剣を向ける結果となってしまった。
民衆の前で婚約破棄も行ってしまった。
そんな最悪な状況を乗り越えていく強さ。切なさ。
これがグワッと刺さって鼻啜りながら読みました。
離れる前の最後のキス。誓いの言葉。
何度読んでも泣いてしまう(;///;)スキ
こういの弱いんだよ~~~(;///;)スキ
正直謀反の下りはアッサリ駆け足に感じましたが
↑このシーンが刺さりすぎて神評価にしました。
あとシリアスな展開をぶち壊す感想になるけど、
なんかすっごいエッチなんだが…!?!?
こんなエッチなお話だったっけ…????
え、あれ???(゚Д゚)???エッチ過ぎん???
ユリウスの鍛え上げられたムキムキの身体と
快楽に溺れまいと必死なアークの表情。
総じてエッチすぎる…ッ!!!(///Д///)
(ページ数とかプレイとかよりも、)
(画面の色気とか熱量がすっごいエッチだった…)
(2巻のユリウスは相当優しく抱いてたんだな…)
気が抜けない展開が続く中でも
アークとユリウスの絆はブレることがなく、
騎士×王子の素敵な物語を拝むことが出来ました♡
1巻のレビューにも書いていたんですが、
作風と溺愛スパダリ男前攻めとの親和性が高いので
終始目の保養になっている点も良きの良きです…!
面白かったーーーーッ!!!+゚。*(*´∀`*)*。゚+
早寝電灯さんのオメガバースだ~~~~!!!
「52ヘルツの共振」で描かれた解釈が大好きで、
今作も読むのがとても楽しみで待ってました…!
はぁぁぁぁ~~~(∩´///`∩)
やっぱり早寝電灯さんのオメガバ解釈が好きだ。
時には抑止力が効かないほど暴走するαの本能。
Ω性という存在の危うさ、生き辛さーーー。
そんな性を持っていることを痛感しながらも、
"普通"を心がけて細心の注意を払いながら生きる。
迷惑をかけないように。誰かを傷つけないように。
普通の生活、普通の出会い、普通の恋。
ごくごく普通を装いながらもバース性が共鳴しあい、
番になるまでの過程が丁寧に丁寧に描かれてました。
個人的に特に印象に残ったのは、
愛情表現が相手の心を守るように行動する部分です。
攻めも受けもです。どちらもが相手を守ろうと動く。
魂は共鳴しあってて運命を感じながらも、
守り、守られて、傷つけることがないように。
少しずつ段階を踏んでいく優しい恋が沁みました…!
さてさて。
攻め:和巳
書店の店主でバーテンダーのバイトもしてます。
過去にΩ性の子と色々あってトラウマ持ちです。
受け:波止
Ω性の危うさを理解しながらも、
ごく普通に1人の人間として生きると頑張ってます。
(↑これ、多分過保護なα兄の影響なんだろうな~…)
割と鈍感さを指摘される子なんですが、
自ら鈍感になろうとしてるのかな…?と感じる部分も。
鈍感になることで自分を守っている印象がありました。
地震の日に同じ場所に居合わせたことがキッカケで
お互いほんのり好意を持ってその後の接点が増えて。
下の名前で呼び合うようになり仲良くなっていきます。
そんなある日、
波止が和巳の前で発情してしまうのですね。
波止はこのまま最後までシテも良いと思うけれど、
最後までシタ時に後で傷つくのはきっと和巳の方。
Ωの波止は今まで守られてきた側だったけれど、
今は自分が和巳を守らねばと動くのがめっちゃ良い…!
『発情時にΩがαを守る』という発想がすごく好きです。
また和巳はαの本能で執着心が暴走気味ですが、
波止を傷つけないよう必死で自分を抑制してるのも好き。
愛だな~…としみじみ感じるのですよ…(;///;)ウウウ
相手の心を慮る。
互いの痛みを分け合う。
そんな優しさが端々からユラユラ感じられました。
うなじを噛むシーンは必見ですね…!
2人らしい愛情の示し方にジワッと熱くなります。
(このシーン、めっちゃ好き~~~!(∩´///`∩))
普通の生活、普通の出会い、普通の恋。
普通を積み重ねた運命のオメガバース。
日常の中に溶け込んだストーリーがとても良かったです。
(お兄ちゃんカップルも気になるな~…)
(波止への過保護っぷりがすごかったけど、)
(弟に対してですらアレなら恋人だとどうなるんだ?)
よよよさんの新作めっちゃ嬉しい~~~ッ!!!
今か今かと心待ちにしておりましたよ(∩´///`∩)
さてさて、そんな新作ですが、
受け:スズが可愛くて可愛くてキュンキュンしました。
淫魔なんですけど恋に多大な憧れがありまして、
性的行為も恋人とじゃないと断固NG!なんですね。
ゆえに常に精気不足で悪魔としての力はありません。
("悪魔なのに性質はほぼ人間"と言われてる…;;)
でもスズはさして重要視しておらず、
それより大事なのは平和な生活と恋人を作ることのみ。
スズ本人の危機感があまりにもなさすぎて、
精気不足の深刻さが全く伝わらないっていうw(∩´///`;)
(良いのか悪いのかわからない…大丈夫なのか…?)
(ただ『スズが可愛い』ということしかわからん…)
そんな呑気なスズですが、
常にヒモのようなモノで繋がっている"メダマ様"がいて。
(※表紙で手の中にいるマスコットのような生き物です)
メダマ様は見た目こそ可愛いマスコットですが、
存在自体は邪悪な生き物で言動が物騒なお人(?)です。
・純粋無垢で真っ白なスズ
・邪悪な存在で真っ黒なメダマ様
正反対な2人の会話がまるでコントのようで面白く、
不思議と息ピッタリ?な掛け合いがめっちゃ良き~!
で。
攻め:透真は高校生で退魔師です。
力が強い人間だからとメダマ様の指示で襲ったけど、
力が弱いスズはアッサリと返り討ちに遭ってーーー。
透真曰く、
・スズは力が弱いから野放しにしても良い
・しかしメダマ。お前は邪悪だから許さん
・切り離せないのならスズも一緒に監禁する
という流れでスズの処遇が決まるまで監禁されることになります。
スズは透真が怖くて仕方なく、
最初はビクビクオドオドして怯えっぱなしなんですね。
でも少しずつ懐いていく過程が可愛くて堪りません///
ひたすらに天然でチョロい子なのです。
ご飯や毛布用意してくれるだけで嬉しさいっぱいで、
"嬉しい"感情を全身で放つ姿にキュンキュンします!!
個人的にチョロイン大好物だからめっちゃ萌えた!!!
(可愛い…可愛すぎて涙でる…////)
最初こそ透真に対して怯えまくってたスズが、
少しずつ恋に変わっていく変化がすごく良かったです。
また透真は一貫して超クールなお人なんですが、
ラストでほんのりクールが崩れてグッときました。
年相応のDK反応めっちゃ可愛い~~~~!!!
スズの過去について深く言及されていませんが、
野宿生活、賞味期限の切れた残飯、投げられた言葉etc.
透真と出会うまで大分苦労していたんだろうな~…と。
チラッと垣間見える瞬間にチクッと切なくなる(;ω;)
メダマ様の正体もどうなるかわかんないし、
透真も正式な"退魔師"ではなくワケアリっぽいし、
ホワホワ可愛い雰囲気の中に微かに漂う不穏さ…。
よよよさんは前作の『錆のゆめ』もそうでしたが、
「闇」を「メルヘン」に仕上げるのが上手いんですよね。
今はただスズの笑顔が曇らないのを祈るのみ…!
憧れのハッピーな恋愛をして欲し~~~~~~!