同人誌って番外やSSが多いですが、この「ロマンスの黙秘権」同人誌は文庫本を丸々1冊収録したような読み応えで本当に満足でした。
少しずつ啓が甘い表現ができるようになり、ますますメロメロな准己(笑)
受にベタボレという攻は楽しすぎます。
長編では、そろそろ同棲・・?というところで終わり。指輪シーンも最高。
SSも2本収録されていて、1つは啓と准己の学生時代が覗けます。
まだ恋とは意識していないけど、態度から見れば啓を気にしている准己がかわいすぎ。
もう1つは、弁護士事務所の所長さん視点。
所長さん、2人の関係に気付いているのかな?と思ってたのですが、まだ気付いていませんでした^^面白い勘違いをして、笑えたー
ここでも准己の態度がかわいいです。
このシリーズ、面白くて大好きです。
今までの夜光センセイの作品は、執着攻めが多かったんですが、今回は予想に外れて執着受け。
すごく難しい題材なのに、それをサラっと読ませてしまうのが、さすが夜光センセイだなと思います。
「束縛の呪文」だけでは、喬一が恐れていたとおり、結局は義隆に捨てられるんじゃないかな・・とちょっと不安だったのですが、「解放の呪文」を読んで、2人はうまくやっていけると思ったので、ホっとしました・・(私はハッピーエンドと受け取ったので。小説の世界だとわかってるんですが、やっぱり幸せを感じて終わるのが好きだー)
喬一は最初、すぐにフランスに帰ろうとするし、嘘はつくし・・いくら義隆を夢中にさせるためとはいえ、イカンだろ、と思っていましたが、途中から臆病なのにそれを隠そうと振舞うのがかわいく思えた。
もし続編がでたら、義隆がもっともっと喬一を追い詰めるくらい狂うようにして欲しい(笑)
CD化されることをきっかけに1~3巻まで一気に読みました。
連続物って、途中で長いよ・・とくじけることもあるんですが、これは最後までスピード感を失わずに読めました。
弁護士で活躍する人間ドラマを中心にしながら、しっかりと恋愛の心情表現もなされていて、本当に良作!!もっとたくさんの人に読んで欲しいー!!
今回は、いまいち啓に対して自信が持てなかった准己がついにキレテ、でも事件を通してまた一歩近づく・・というもの。
視点が受けと攻め、交互に変わるので、お互いの心理がわかって楽しかったです。
いつもはクールに見せてる准己が、実は啓にだけは弱いという部分をさらけだすのも良かった~普段いい男が崩れる様は本当に読んでいて楽しい^^
ますますうえださんのファンになりました。
慈英&臣シリーズはCDから先に入ったので、小説を読んでてもミキシンとピロシの声で脳内再生されるのが嬉しい・・(この作品も是非CD化して欲しいけど)
今回のテーマはBLではテンプレの「記憶喪失」
でもこのテーマが大好きなので、本当においしかったです。
記憶を失った慈英が、臣さんに冷たいくせに、実はめっちゃ気になっている・・もだえるくらい楽しかったです。
そして今まではどこか不安定だった臣が、自分から慈英を手放そうとまで真剣に考えたところが成長したようで良かった!
欲を言えば、もうちょっとラブラブなところが観たかったかな・・
でも記憶喪失の部分が長く丁寧に書かれてたので、これ以上量は増やせなかったのかも・・とも納得。
このシリーズ、本当に大好きです。
1作目がすごく面白かったので、続いて2冊目~。
1作目は准己(攻)視点だったのに対して、今回は啓(受)視点です。
個人的に、攻視点の話が好きなので、評価は萌にしましたが・・とっても面白かったです。
1作目では、攻めにガンガン押されて、ちょっと流された?という雰囲気を漂わせ、また攻めも自分から押し倒したんだしなぁ・・とちょっと消極的な感じで始まります。
だから、今回の啓からの視点はおいしかったです。
ちゃんと准己のことを真剣に考えていて、お見合いも自分から断るのが良かった。
それにしても准己、かわいすぎ(笑)
お見合いの話がでると、ことごとく不機嫌になってタバコに逃げるし、話は聞かないし・・・そして、断ったときくやいなや、速攻タバコを捨てたのは笑えました。
本当にお似合いの2人。お互い、デレデレ過ぎて楽し過ぎます。
本当にオススメの作品!
調教やSMは苦手なので、なかなか手を出せなかったのですが、表紙に引かれて読んでみました。
ヴェネチアの光景が目の前に広がるかのような文章に、素敵な挿絵。
それだけでも素敵なお話なのですが、せつなさの定番であるすれ違いや身分の差が良かったです。
レオーネ(受)が終始、男気あふれる、それなのに美しくて本当に素敵でした。アンドレア(攻)も最終的に選んだ決断は素敵。
ただ、アンドレアはレオーネを調教と言って抱くには、甘かったかなと思います。調教と言いながら、レオーネを最後まで手放さないのかと思いきや、本当にハレムに入れる計画もあったというのが、なんだか残念・・抱きたいための口実だったら良かったのに。
最後のアンドレアが捉えられた辺りから急速に話が進むのですが、雄大な話を1冊にギュっとまとめてあって、満足でした。
兄上の話もあったら、いいなぁ。鉄面皮の食えない兄を誰が料理してくれるのか、とスピンオフをちょっと期待。
うえださんの作品をさいきん集中的に読んでいるのですが、良い作品が多いなーと思います。
この「フラワーチルドレン」もアイスノベルス(いつか新装版でたらいいのに)
今回の主役は自意識過剰の傲慢男×純情年下青年。
傲慢男の智久が、しっかりと自覚を持ちながら晶を手玉にとって遊ぼうとしているので、かなりムカついたのですが、少しずつ本当に引かれているのが丁寧に描かれていてよかった。
それに多くの作品では、傲慢男が受に本気になって、イイ人になる・・っていうパターンだと思うのですが、なかなかこの智久は改心しません!
嫉妬心からだけと、晶を傷つけたり、自尊心を守るために別れようとしたり。
最後には、晶に対してだけは誠実に、そして晶のためだけにもっと出世してやろうという野心を持つのが良かった。
たぶん会社では嫌な奴のままなんだろうなーでもそこがかわいいというか。
古い作品ですがとても面白かったです。オススメ!
綺月さん初読みです。
イラストがどうも私好みじゃなくて、扉絵を見て、う・・・とちょっと積読だったのですが。
読み始めると、ん?何この下ネタ全開のコメディーと圧倒されたのですが、京一が初恋の航陽に再会したところから、引き込まれていきました。
素直になれない京一を、暖かい目で見守る物の怪の人たちはとにかく素敵。
そして、京一も少しずつ変化していくのがとてもかわいかった!
反対に航陽が、スケベオヤジ全開で悶絶するのにも爆笑!!
もう1つのCP,樹里とコミティは、文体を替えて描かれているのがまた更にインパクトを大にしていてよかったです。
樹里さんの涙には、一緒につられて泣いてしまいました。
最後には文句たれてたオバンまで拍手というのに、綺月さんの暖かい愛を感じました~!!
とにかく面白いので、オススメです!!!
死んだ弟の身代わりで一緒に暮らしているうちに心が引かれ・・・という設定。
切なそうだし、身代わりって言葉だけで萌えだと思うのですが、読んでいくうちになえました。
ます、千樫(受)の性格が読んでいるうちにウジウジとしてしまったのがダメでした。
弟が亡くなったと知らせを受けたときは堂々とした感じがしたし、小さい頃のイメージでも弟を守る兄さんという感じだったのに、いつのまにか心が後悔でいっぱいで恋愛中心の男になっていたのが残念。
そして、東原(攻)と一緒に住んでいた弟(蛍)の設定がとにかくかわいそうだった・・
心に闇を抱えていてお互いを慰めあっただけとはいえ、体の関係もあったし、それなのに千樫が引っ越してくるとなると、今まで使っていた部屋や物は片付けられ・・(小さい部屋に納められたというのもなんだか寂しい表現)
どうも感情移入できませんでした。
唯一気になるのが、かなり自分勝手な山口。
山口よりもっと奔放なコイビトに振り回されてオタオタしてるのをみてみたいなーと思いました。
そしてどうも今回は、文体が私には合いませんでした。読んでるうちにプチプチと尻切れトンボのように止まってしまい・・・それもあってあまり今作は趣味じゃないかな。