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エキスパートレビューアー2023

女性おさつ新時代さん

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今年度147位

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さくさくっと読める

タイトル的にややこしそうだけど、ややこしくない。
さくさくっと、行ったり来たり。時間も、さくさくっと過ぎて、あっという間に三十路になる感じ。

設定は、盛り盛り。
異世界に転移すると、チート能力有りの神子になる受け。
ドラゴンと意思疎通し、癒しの子守歌を歌い、なんか浄化能力やら、治癒能力もある。
攻めは隣国の国王で、出会った時は年上だったけど、行ったり来たりしてるうちに逆転。受けが年上になる。

登場人物・キャラが多くて、設定もしっかりしているから、もっとボリュームが欲しかったかなぁ…個人的には倍あっても良かったくらい、さくさくっと読んでしまった。
出版にあたって、ページ数の制限とかあるのかしら。
気軽に読めるけど、受けと攻めの接点が少ないまま三度目の転移で、いきなりピンチだったから、その前にもうちょっとエピソードが欲しかった。
受けが順応性が高すぎるのか、どっちの世界にいても、さっぱりと上手く生きている様に見える。
もっと悩んだり、行き来出来る方法を模索したり、足掻いたり、なシーンが欲しいとも思った。
ある意味、流されやすい子?
攻めは、地味に外堀埋めていく執着くん。

あと、攻めを治癒するのに、肌を重ねて体液を共有する設定があるけど、神子の精液を体内に注ぐのかと思った。攻め・受けが逆?と一瞬思ったよ。
そして、三十路の童貞処女…魔法使いじゃんと思ったのは言うまでもなく。

でも、エンタメなゆりの先生って感じで面白かったです。
すき間を埋めるちょこちょこしたエピソードを、同人で出して欲しい。

だれやねん コミック

菅辺吾郎 

奇妙で切なく、でも可愛く温かい。

「山小屋にて」がとても良かったので、あの感じかな、と思って購入。

ですが。不思議な話でした。
読後、ずっと考えてしまう作品。
後味が凄い(悪い意味でなく)
アンソロで読み切り、なんかでありそうな話だけど、コミックス一冊分なので読み応え充分。

え?え?と思いながら、ページを捲る。
読み進めるほどに、更に困惑する。

あー、そういうことね、と思った矢先。
更にドーン。

読み手によっては、かなり印象が分かれる作品のように思います。
ホラーやSF的な想像が膨らむし(光が死んだ夏、のような)、変身願望や深層心理と読むことも出来るし、不変のものなんて無いよね、と読むことも出来る。
それを希望ととるか、絶望ととるかも自由。
不思議な余韻がある。

サブキャラ田所さんのおかげで萌えポイントを見出せる。彼女がいなかったら、結構ホラーテイストだったかも。田所GJです。

私はホラーもオカルトも大好きだし、ちょっと歪んだ愛情が好きなので、好きな作品でした。
が。
わかりやすく甘々、ほっこりが好きな人には…?と思う。

コミックスではあまり読んだことの無いタイプで面白かった。
けど、母親の立場で考えると…恐怖だわね。

壮大な使命を、共にやり切ったような気分!

上巻は、藍と悠斗と共にウラヌンティウムに飛ばされたような感覚で、とにかく世界観に馴染むのに必死で読みました。
ニキアスと藍が通じ合ったことも、少し唐突な印象を受けましたが。

下巻に入り、上巻で少し引っかかっていた部分が全回収されました。

転生または転移ものって、比較的早く異世界に行くパターンが多いですが、こちらはNYが割と長かった。ウラヌンティウムに飛ばされてからも、ニキアスとすぐ合流しない。
藍とニキアスだけでなく、藍と悠斗という関係も物語の重要な軸であり、またアンブロシアとしての"性"を描くためにも重要だったのだなぁ、と。
そして、ただの人間として過ごした藍の25年と、イーサンとして生きた30年、NYで出会い2人で共有した僅かな時間が、藍とニキアスにとって重要な人生の一部で、使命や役割から離れた、確かに価値ある時間だったんだな、と思った。

神の世界は、馴染みのあるギリシャ神話や古事記のように嫉妬あり、裏切りありでドロドロサスペンスな感じで最高に面白い。
個人的には戦闘シーンがもっとあっても良かったですが。

登場人物も上巻より増えて訳がわからなくなりそうだけど、全然大丈夫だった。

ニキアスとカイロス、オケアノスと悠斗、悠斗とセルジオン、悠斗とユーニス、エロクアとタナトス(←最推し)、藍とクロノス、藍とシメオン…

それぞれの関係、全部が尊い。
クリソテミスと藍も良いわね。おばあちゃんと孫、みたいな。

遅読な私は下巻読むのに3日かかったせいで、脳みそが完全にジャックされ、読後容量オーバーで、少々の頭痛。
長い旅が終わって、若干の燃え尽き症候群。
素晴らしかった。
神力でワームホール開いちゃう厨二感が、また良かったわ〜

良すぎて言葉にならない…

「蒼穹のローレライ」で泣きすぎて、なかなか手が付けられなかったのだが、「碧のかたみ」も出ちゃったし…と思って恐々読む。

冒頭で、もうたまらなく好きなやつ…!と。
妄愛とでも言いましょうか。受けの盲信的な愛情。好きです。
ところが。読み進めているうちに、あれ?なに?めちゃくちゃ苦しい。。
とにかく、会話が無い。から、攻めの考えを押し計るしか無い。
これが、また、私好きなパターンで。いつからなのか。どこまで計算なのか。そういうのを探らせてくれるキャラが非常に好きなので、攻めが良かった…!
戦場シーンも訓練シーンも無い。が、戦時中の暮らしや価値観が息苦しさを感じるほど。
口に出せない、出してはいけない攻めの気持ちを想像させる。

そして商業番外同人誌「葉隠否定論」は、「天球儀の海」のアンサー本です。天球儀の海上下巻で出せばいいのに、と思った。
坊ちゃん(攻め)の独白本。
答え合わせができて、私は満足。

今年読んだ本で一番好き。
ずっしり重たくて、頭がくらくらするほどの愛でした。

ほんわか癒される一冊

可愛かったです。これに尽きる。

花術師なる魔法使いの国。彼らが咲かせる花以外に"花"が存在しない世界線。
(果実とかないのか?根菜と葉しか食べないのか?などと一瞬思うけど、まぁ置いといて。)

"花"って、ビジュアルが命ですよね。匂いも大事だけど、目で見て愛でるものだから、それをメインに文字で表現するのって、とても難しいと思うのです。しかも、ファンタジー。
ファンタジーも、今、現実に無いものを想像出来るかどうか、が重要だと思っていて、そういう意味で、なかなか難しいんじゃないかと思って読み始めましたが、

面白かったです!

こねくり回してない描写が良かった。
実際にある花をモデルに、とあとがきにもありました。
シロツメクサ、霞草、アジサイ、ハイビスカス、チューリップ、カラー、ひまわり、桜、ガーベラ…等々、花の名前こそ出ませんが自然と頭に浮かぶし、花術師のキャライメージと咲かせる花が合っているから、更に光景が浮かぶんです。

悪者は出てくるし、不憫受けだけど、ドロドロはしていない。闇っぽさが薄いのが花の国のイメージを損なわない。

普段、自分はもっと激しめが多いせいか、とても心洗われました。まさに癒しの花術師だわね、と密かにニヤリ。
元気がない時に、また読もう。

ムシシリーズ未読でも読めるけど、出来れば…!

ムシシリーズは全く未読です!って方でも、わかるようにはなっています。

ですが。出来れば…
「愛の在り処をさがせ!」
「愛の在り処に誓え!」 を読んで欲しい。

更に望むなら、一作目の「愛の巣へ落ちろ!」
も読んで欲しい。

そして、シリーズの他作品は読んでなくても全く影響ないです。

まず、「愛の巣へ落ちろ!」でムシシリーズの世界観を網羅出来ます。
ハイクラス・ロウクラスだけでなく、攻・タランチュラ×受・性モザイクなので、ハイクラスの中でのタランチュラの位置や性モザイクについても理解できます。(テオは性モザイクじゃないけど、研究テーマにしています)
今作でも、攻めの七雲澄也くんの名前だけ論文か何かでチラッと出ます。
こちらは、ドラマCD、コミックスもあるので是非。

続いて、「在り処〜」2作。
2作読まずにはいられない続き物。読んで。
「愛の嘘を暴け!」は「在り処〜」のスピンオフなので、これを読んでいるかどうかは結構大きい気がします。
何故なら「在り処〜」はムシシリーズの中でも、少し毛色が違う。
舞台となるケルドア公国が独特なんです。
ケルドア公国は「愛の嘘〜」のテオの母国。
テオの兄・シモンとその子を産むために嫁いだ(嫁がされた)性モザイクの葵の話なのですが、一作目はかなり壮絶。
二作目は、シモンどうした?ってツッコミまくり。面白いです。

特殊な環境下で幼少期を過ごしていたこと、テオの母親や使用人達からされた扱い、今作の攻・フリッツの存在がどういったものだったのかが、わかります。

テオの愛されたい、望まれたい、自分の帰る場所が欲しい、といった欲求がどこからくるのか、を知って欲しい。

だから、「在り処〜」2作品は読んで欲しい。
ちなみに、「在り処〜」はドラマCDありません。ドラマCD向きではない話だけど、私はめっちゃくちゃ好きです。

それを踏まえて。
「愛の嘘を暴け!」良かった。エロが少な過ぎて、ムシシリーズか?と思ったけど。フリッツ、ヘタレおじさんだな、と思ったけど。
良かった。良かったよ。親戚の子の成長を見守った気分だわ。
感想少ない(笑)
個人的にはアントニーを選んだ方が幸せになれるんじゃ…と思ったが、ただ1人しか愛せないんだからしょうがないわね。
葵が元気そうで何より。産ませ過ぎだろ、と在り処に誓え!で思っていたので。

成長物語

箱庭のうさぎ の続編。
恋人になってからの2人。

箱庭のうさぎ で散々、共依存だと言われた彼らの共依存脱却編。脱却は言い過ぎかしら。

受けの響太が頑張ります。
パティシエ修行中の攻・聖がコンクールに出場したり、将来を語ったり。そんな聖の負担にならないように、また、聖の家族に認めてもらいたい、安心してもらいたいから…僕も頑張るよ!と奮闘します。

ただ、頑張り方がそれでいいんか?と思うちょいズレなんですね。
問題のある家庭に育った響太は、家族の普通を知らないし、何より辛いこと、悲しいことを心の中の箱に入れて、蓋をしてやり過ごしてきてしまった。
全部丸ごと受けとめます!な聖におんぶに抱っこだった子が、急にあれこれやろうとしても、そりゃ無理があります。

響太は頼り方を知らない子で、それは聖に対しても。
聖が響太にしているのは、あくまで"お世話"で、聖はしたくてしてるし、それは聖の庇護欲を満たす行為。
響太が聖にしてもらってる食事の支度は、"頼る"とは、ちょっと違う。
人に助けてもらったり、頼ったり出来ることって、仕事でも家族間でも恋人間でも、すごく大切なことで、それは自分の至らなさや弱さを晒せる信頼がないと出来ないことだと思うのですが、響太はそれにが出来ないんです。
頼らない と 頼れない は違いますから。
結局、無理が出てくるし、食べられなくなるし、具合も悪くなる。
読んでいてもどかしく、少し苦しい。

ただ、響太の周りの大人達が温かい。優しい。
ちゃんと見守り隊してる。
自分も見守り隊になったつもりで、じっと堪えながら読んでいると、響太の視界がぱぁっと開けてくる瞬間がきます。
視界が開けて初めて、周囲の人の温かさや自分が愛され、必要とされていることに響太は気付きます。生きることを肯定的に捉える響太になります。嬉しくて、私、泣きました、、
前作ではなかなか危うい2人だな、と思った彼らが、ちゃんと前に進んでいるし、世界を広げていく。

エロはもりもり、大満足。

人気に納得。

序盤のモブレや継父がどうにもキツくてなかなか読み進められずにいました。
内田春菊先生のファザーファッカーが出版されたのが中学生の時。衝撃が凄く…親による性的虐待描写が、若干苦手。特に兄弟が味方になってくれないケースは、どうしてもファザーファッカーを思い出してしまう。。

やっと読めました。継父はサラッと流そうと決意して。。

面白かった。人気があるのがわかる。
倒錯的だけど、読みやすい
花賀屋のような性癖の攻めは初めて出会いました。
彼は傷モノを愛する人。

傷に興奮する人=傷を付ける行為に興奮する人
というイメージがありました。SM行為が好きな人。スパンキングで赤く腫れ上がる皮膚に興奮する、とか。嗜虐的で支配欲が強いタイプ。

花賀屋はそれでは無い。
独占欲でもあるのだけど、一番感じたのが所有欲。

十有の傷は、彼の過去の男達が付けたものと、自分自身で刺した傷があるのだが、どれも過去に性的に虐げられてきたことを感じさせるし、
普通は憐れんだり、僅かに嫉妬心を抱いたりすると思うんです。
花賀屋は、その傷を愛でたい人。修復してきれいにしたい欲もあるけど、まっさらにしたいわけじゃなくて。
それかま同情とかじゃなく、性癖。
変わってる人だなぁ.と思う。

花賀屋は良い人で、スパダリの類。
ただ、変態だよね!っていう。
この変態具合が、また良いんです。
五東という花賀屋のとこに出入りしている学生がなかなかの気持ち悪さなのだが、こいつに覗かれているのを承知で、いや、見せるつもりで十有に潮吹きさせる。
牽制とともに、所有物を自慢したいコレクター魂が炸裂。
書ききれない数々の変態行為があるけど、それを淡々と粛々と行う。花賀屋という男は鼻息ふがふがしないんです。

十有は可哀想な子で、でも死なずに逃げ出すから、生きる強さがある子なんだろうな、と思う。引き取られた保護猫みたいに徐々にシャーシャーしなくなる。そして、懐く。
自分を汚いもののように思っていたのに、むしろ自分がされてきた性的虐待や、レイプによる傷、植え付けられた負い目を丸ごと愛してくれる花賀屋を好きになるのは、必然。
これ。花賀屋は「丸ごと受けとめて癒やしてくれる」抱擁力人間では無いのです。
それまでの十有の、苦しみ耐えてきた人生そのものを、「それが良い」と愛でる人間なのです。
過去を感じさせるものに愛着を抱くって、恋愛では珍しいと思う。
男は"初めて"が好きだから。
でも、おしっこしてるところを自分だけに見せるよう要求したりもするので、そこは独占欲なんだよな…と思ったり。

十有は居場所が欲しい、必要とされたい、愛されたい子であり、何より花賀屋に対して、過去を隠したり、負い目を感じる必要がないどころか、それを愛してくれる。

ここまでピッタリなカップルはなかなかいない。花賀屋コレクションに収納される十有が、みえてくる…シンデレラフィットです。
十有との華麗な変態プレイを日記につけていそう…いずれ自叙伝にしてくれ、と思った。

花賀屋についてばかりだけど、それくらい花賀屋というキャラに衝撃を受けました。

同人での番外もたくさんあって、面白い。
やっぱり性癖が独特だな、と思う。

ハッピーエンドな気がする。面白い。

ミッドサマーのオマージュ の予定だった、とか。カバー下にありました。

ミッドサマーだわね。
あの気持ち悪さが好きな人には堪らない。

BLとして萌えるかどうかは微妙だけど、考えられる何通りかの結末の中で、最高にハッピーな終わり方じゃないかしらね。
(担当編集さん的にはバッドエンドらしい)

これ以上の終わり方したら白けちゃうわね、と私は思いました。
神の子と、ガチガチの宗教二世のカップルよ?
精神保ってる方だわ。ちゃんと社会生活送れて偉い。愛に溢れてたハッピーエンドです。

表題作の他、短編2作。
こちらもなかなか。むしろ、きついかも。
①寺の小僧。おおぅ…と、なる。きつい。
②アイドル。某事務所が頭に浮かぶ。なるほど。

地雷盛り盛りなので、地雷無いわって人が読むべし。
人怖怪談とか、厭な話好きさん向け。

やりたいことはわかる…

他の方のレビューを読んで、ホラー・オカルト苦手な方も読むんだ…と、驚き。
表紙、帯見て、オカルト好きや事件や猟奇殺人好きが買うやつよね?と思っていたので。

そんな怖くてグロいのを期待していると、んー物足りない。
3話とも事故物件にまつわる逸話はすごく良いの。ただ、ページ数の関係なのか、サラッとしてる。

受けが枯れてるヤクザなのも良いんだけど、ヤクザ感があんまりないし、ヤクザ設定があんまり生きていないというか…
刺青ボディに騎乗位させたい!的なことでヤクザにしたのなら、元ヤクザだが昔のつながりで不動産に携わってる、とか、霊感体質を活かして若い子とバディを組んで除霊を仕事にしてる、とかでも良かったのでは?

攻めの売れないメンズ地下アイドル設定も、いるかなぁ…ただの動画配信者にしても変わらなかったように思う。
ただ、私はこの攻めスズメくん、すごく好きです。

全体的にギャグコマは面白いし、ホラー&オカルト表現もすごく良い。セックスもがんがんしてくれるし。
だからこそ、読み手は期待するのよね。。
やりたいこと詰め詰めで、全部が消化不良な物足りなさを感じてしまって、もったいないなーが最大の感想。
面白いのよ。でも、もっともっと面白くなるでしょ、これ!って言う、ね。
一部屋を三話くらいで描くくらいがちょうど良いのでは?くらい設定詰め詰めだった。

デビュー作だと言うことなので、可能性はものっすごく感じました!もっと、闇でエロで笑えるのを描いてくださるはず。
webサイン会でサイン本を買ったのですが、貼ってあったシールがめっちゃくちゃ可愛かったです。