これは必読です。小説も良かったですが、個人的には漫画の方が好きです。
やはりコレは皆さんもコメントされてますが、禾田みちる先生のファンタジー系の絵がこのストーリーの世界観にますます綺麗さをプラスしてると思います。
小説とは違う「絵本/物語」的なストーリーの運び方もよかったです。
心優しく献身的な悪魔ウォーレン。
身勝手で愚かな天使カイル。
そして物語の重要人物であるスネア。(所々何度も「スネ夫」と読んでしまったのは私だけでしょうか・・・?笑)
この物語で心が打たれるのはやはりウォーレンという悪魔のひたむきな生き方でしょうか。
「悪魔」として生まれてきましたが、「悪魔」としては生きたくない彼。
「悪魔」として生まれたが為に「悪魔」として扱われてしまう彼。
ウォーレンの優しさや愛に気付く事ができない天使カイル。
この物語の中でカイルは悲しいほど愚かです。 (このカイルを可愛く思うには小説読まないと無理かも・・・。)
そしてこの物語の中での救いとなるのがスネアの存在。
お馬鹿ちゃんのカイルに変わって人間であるスネアが天使のような役割をしてます。ウォーレンもカイルもスネアという存在とそしてスネアの祈りがあったからこそ悲しい結末にならないで済んだんじゃないかな。
是非是非読んでもらいたい作品。
鼻息荒くしてお勧めします。