染井吉乃さんのレビュー一覧

コンパスゲート 小説

染井吉乃  奥田七緒 

追悼読書。

残念ながら2024年5月13日に、ご逝去されたと報じられた染井吉乃先生。

また偉大なるベテラン作家様が、、、涙
と、悲しみにくれたまりあげは。

追悼読書をしよう!と選んだ作品は、98年にノベルス。そして、02年に文庫化された建設業界を舞台にしたこちらの作品でした。


建築デザイナー×親の方針で勝手にビル建築の耐火被覆を請け負う会社へ転職させられた末子(ワケあり)。


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眠り姫夜を歩く 小説

染井吉乃  陵クミコ 

単純な教師×生徒ものではなかった

不思議なタイトル、あらすじ、教師×生徒というシチュエーションに惹かれて
読み出したものの、単純に二人の恋の行方を追うだけでは済まない話だった。
受け・知春の不眠症のトラウマ、幼い頃にオルゴールを託した少女の行方、実は知春に何か隠し事をしている攻め・日野の本来の目的…と気になる点が出てくるばかり。
謎解き要素の印象を強く感じたが、二人が両想いになるまでの恋愛要素も伺えて良かったと思う。

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バリスタの恋 小説

染井吉乃  中井アオ 

キャラクターのネーミングが洒落ている

常に高圧的な態度の義理兄に振り回され続けている社長秘書・雨楽がライバル店にあたるコーヒー店のバリスタ・有澄に出逢ったのは、疲れていた時に入ったそのコーヒー店にてハンドドリップで淹れてもらったコーヒーを勧められたのがきっかけだ。
初対面から内心に染みこんでくるような有澄に雨楽は反発するが、彼が持つ人懐っこさや相手の会話を引き出す上手さに惹かれていき、そう時間を置かずに二人は親しくなっていった。

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ハート・サウンド(3) ラブ・ライズ 小説

染井吉乃  麻々原絵里依 

もどかしい…

『ハート・サウンド』シリーズ3冊目でシリーズ最終巻です。
前作が終わった直後、ニューヨークのシーンから始まっています。
もし読まれるならシリーズ1巻目の『ハート・サウンド』から読まれることをお薦めします。

この作品がシリーズのラストなのですが、個人的には3冊中一番萌え度が低かったです。
主人公の一人、宝は控えめで健気な所がいいのですが、今回はそれが裏目に出たかなと思いました。
シリー…

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ハート・サウンド(2) ボディ・フリーク 小説

染井吉乃  麻々原絵里依 

シリーズ2作目

『ハート・サウンド』シリーズの2作目です。
おおまかな前作のあらすじがお話の中で出てくるので、前作を読んでいなくても理解できるとは思いますが、主人公2人の詳しい馴れ初めまでは書かれていないので、気になる方は前作の『ハート・サウンド』から読まれることをお薦めします。

この作品は前作が終わった直後からお話が始まっていて、1冊丸ごと舞台がニューヨークになっています。
名前と台詞がある登場人物が…

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ハート・サウンド  小説

染井吉乃  麻々原絵里依 

結構好きでした

この作品を読む直前に染井さんの他の作品を読んでいたのですが、その作品とは文体がかなり違って、私はこちらの作品の方がかなり好きでした。
主人公達が28歳と25歳という社会人で大人なキャラ達なので、落ち着いた雰囲気なせいかもしれませんが…。

主役の2人はバンドメンバーであるスイとシンセサイザーのエンジニアの宝で、芸能界を舞台にしているので、華やかな雰囲気があります。
スイが所属するバンドは活…

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王様ゲーム 小説

染井吉乃  唯月一 

高校生なんですが…

高校生とは思いたくない会話が飛び交うお話でした…。
主な登場人物は高校2年生が3人なのですが、そのうち瑞貴と多紀は子供の頃からの幼馴染、多紀は瑞貴より1才年上ですが、訳あって通っていた私立高校を退学し、瑞貴が通う公立高校を受験し1年生から入学し直したので学年は一緒という状況です。
この瑞貴と多紀ですが、2人ともモテモテで、瑞貴はノンケですが多紀は両刀使いというのが序盤の会話から判明します。

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夢の天球儀 小説

染井吉乃  如月弘鷹 

商業誌で続きは出てないのかな?

『虹の入江』からのシリーズ5冊目です。
このシリーズはちるちるさんで検索して、関連作品に5冊あったので、それで完結しているのかと思って読み始めたのですが…どうもそうではなかったみたいですね…。
といっても、ちるちるさんで検索してもこの後の作品は商業誌では出てこないので、同人誌でしか発行されていないのかなぁ…。
ここまで5冊読んできて、この作品も明らかにまだ続くという雰囲気一杯で終わっているの…

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雪の日の贈り物 小説

染井吉乃  如月弘鷹 

シリーズ4冊目にして!

『虹の入江』から始まったこのシリーズ、4冊目です。
今回はこのシリーズの要とも言える存在、レトロにとっては大きな転機となる作品になりました。
この出来事がいつ起こるのか、1冊目を読んだ時から待っていたわけですが…転んでもタダでは起きない展開でなかなか楽しめました。
前作『君のてのひらに』からは時間的には半年後で、主人公の希和が大学1年生の冬、クリスマス前後のお話です。
クリスマス前というこ…

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君のてのひらに 小説

染井吉乃  如月弘鷹 

安定

『虹の入江』から数えてシリーズ3冊目です。
2作目の『あなたに届けたいもの』の半年後、『虹の入江』からは約1年後のお話です。
相変わらずほのぼの甘々とした雰囲気で、恋人になってからは1年経つのですが、まだまだピュアな雰囲気はそのままでした。
それも主人公2人の体の関係を仄めかす台詞はあるものの、具体的な描写が描かれていないからでしょうか。

今回は希和の元彼女が登場して、普段は大人なニケ…

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