一穂ミチさんのレビュー一覧

はな咲く家路 小説

一穂ミチ  松本ミーコハウス 

真剣だからこそ大切に育てたい

親の再婚で兄弟になった同い年の二人のお話。

父親を知らずに母子家庭で育ったかずさは、何事にも慎重で真面目で争いごとを好まない、いわゆるいい子でした。反対に母親を病気で亡くし父子家庭でワイルドに育った葵は、ゴーイングマイウエイな才能溢れる芸術家タイプ。

高校生の時に出会い、家族として一緒に暮らし、お互い惹かれあい、それなのにはっきりした言葉では伝えられず・・・

読者からしたらもどか…

3

はな咲く家路 小説

一穂ミチ  松本ミーコハウス 

エロより日常ですが萌える

両親の再婚によって義兄弟となった2人のお話。
同い年で、でも、性格とか全く違っていて、お互い気になってるけど行動にはなかなか出られなくて。
なんだけど、お互いを思い遣る気持ちがすごく優しくて、ホッとさせられるというか、なんというか。2人の関係がすごくいいんです。
やっぱり、再婚した両親の中がすごく良好だっていうのも関係があるのかなぁ?

葵とかずさ、出逢いのときからお互い惹かれ合っている…

4

はな咲く家路 小説

一穂ミチ  松本ミーコハウス 

ぜんぶ、本気でしような。なんもかんも。

「花咲く~」ラストの、この葵のせりふがいいなぁ

この本、ざっくりまとめると、
連れ子同士が、お互い愛し合っているのに、一方が臆病で前に進めず、ぐるぐるするお話。

現在と過去を行ったり来たりしながら、お話は、中国地方の山の中の、のんびりとした景色そのままに進む。
閉ざされているのに希薄な空気感が、中国山地っぽい。

「花咲く~」でようやく思いを通じ合わせた二人。
と言っても、よ…

5

はな咲く家路 小説

一穂ミチ  松本ミーコハウス 

じんわりと、心に染みいるお話でした

特に大きな事件があるわけではないのですが、
ぐっと胸に迫ってくるものがあり……
何だか上手く文章に出来ません。
というか、一穂さんの作品は大好きなのですが。
何故かいつも感想が書きにくくて、困ります。

親の再婚で兄弟になった、同い年のふたりの男の子。
芸術家肌な自由人・葵と、繊細で真面目なかずさ。
個性も育った環境も全く違う二人がゆっくりと
時間をかけて、寄り添っていく…

5

はな咲く家路 小説

一穂ミチ  松本ミーコハウス 

ズッシリきた・・・

けして痛い話ではないし涙も出ないんですが、
読後、どうしてかズーンと暗くなってしまいました。

親の再婚で兄弟になった二人、
タイプは違えど、二人とも良い子で、自然体で、なんだか胸がキューンとする。
ボーイズラブ以外の普通の日常のシーンでもキューンとする。

そして、二人の親である真一(木工職人)と弓子(シングルマザー)も、
良い人達なんだけど、疲れ方とかがリアルで、
生活の澱の…

1

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

とにかく可愛いんです、攻めが!

 現在注目されている作家・一穂ミチさんのデビュー作であり、既に名作として広く知れ渡っている作品です。
 デビュー作とは思えない程の出来の良さと卓越した文章からは、彼女(で良いのでしょうか……)が「書きたいもの」を渾身の力を込めて書き上げたのだという気迫が伝わってきます。

 高校生と担任教師の恋愛、という言葉だけでは言い表せないどうしようもない切なさと美しさに、二人が結ばれた時には胸が一杯…

8

朝から朝まで 小説

一穂ミチ  山本小鉄子 

心情の深さ

買ってから大分経つのですが、今日やっと読みました!
そして、読み終えました!!
やっぱり、一穂さん大好きです。
ただの恋愛話で終わるんじゃなく、仕事への情熱だったり、長く続く友情の距離の取り方や思いやりだったり、過去から現在に続く気持ちだったり…とても丁寧に書かれているなぁ、と思いました。
淡々と物語は進んでいくんですが、心に降り積もって感慨深くなるこの感覚は、妙にクセになります。
仕事場のシーン…

0

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

堪らなくなります…

この本を店頭で見かけた時に、買おうか悩んでいました。
そして、30分近く悩んだあげく購入!
amazonのレビューをみていたので読みたい気持ちはあったものの、内容が若干暗めな感じだったので躊躇っていました。

でも、
買ってよかった~~!!!!!と、今は思っています。
一穂さんのしっとりした文章が、ゆっくり心に入ってくる感じが堪らなく好きです。
今度ドラマCDもでるので、即買いしようと思っています…

7

オールトの雲 小説

一穂ミチ  木下けい子 

あらすじ不要の文章力

いちほ先生は去年が初文庫だったようなんですが、ほかのBLよりもどっちかというと文学的です。表現とかがちゃんとしっかりしてて他の作家さんと読み分けやすい。
1ぺーじ1ぺーじが無駄になってない、読み流しできないBLって案外少ないんですよね。
表現に使うことばがある程度決まっちゃってて、読者さんもそれに安心してる感もあったりするので。
そこよりもえが重視されてる世界なんだろうとは思うんですけどもね…

12

オールトの雲 小説

一穂ミチ  木下けい子 

さすが一穂ミチさん

萌えまくりました。
幼馴染みモノのツボというツボをきっちり押しまくってくれる良作です。
しっかりした文章と、王道にはハマりきらないストーリー展開、好感の持てるキャラクター、すべてが完璧でした。
『雪よ林檎の香のごとく』が大好きで、どうしてもハードルを上げて読んでしまうんですが、『雪よ~』が別格すぎるんだよなァ…と思いますw

攻めの流星が、とくに好きでした。
受けのことが大好きな流星。やっと気持ち…

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