YUKINEs
どうしよう…、これ。
高梨と徳永さんのすれ違いからずっと。ハラハラしっぱなしで、ページを繰る手がどんどん速くなっていって。メリバだったら許さないから‼︎ と、怒りながら、泣いていて。
再読した今もまた、泣いている。涙が止まらない。
徳永さんは、自身がゲイであることで、イジメや謂れの無い差別を受けて来た精神的負債がある。
家族とも疎遠になっている。一人っ子なのに、親に孫の顔も見せてやれな…
そうなのだ。
そもそも、当事者同士以外にとやかく言われる筋合いは無いのだ。
けれど、この社会では、人と違っていることがとても生き辛い。
高梨は、おそらく見込まれて営業部へ異動する。
最初、ずっと一緒だったから、徳永は寂しがって拗ねたりするが、
高梨としては、ずっと徳永の部下でいるよりも、成長して男になりたいと思っている。
勇み足。慣れない営業ではなかなか成果を上げられないので、焦る気持…
『散ってもまた、咲くのが恋でした。』
という、モノローグも温かくて。きゅんとさせてくれる台詞が沢山。
攻めである高梨視点、受けの徳永視点、そして中盤には二人を温かく見守る古谷社長視点もあって。
丁寧に描かれているのがいい。
徳永さんの、古谷社長に対する憧れ。
それを片想いだと言い張ってはいるけれど。その恋に似た気持ちは、実は恋では無い。(と思う。)
そんな彼を見ていた後輩の高梨は、…