月村奎さんのレビュー一覧

きみに言えない秘密がある 小説

月村奎  サマミヤアカザ 

心が満たされると世界が明るくなる

主人公は顔しか取り柄がないと思ってる自己肯定感の低い人。確かに自分はこの恋しかなくて、そして叶うはずもないって考えてたら、周りに目も向かないし取り柄もない生活になりそう。
でもラテアートもホットケーキも上手だし、取り柄がないってこと、ないのにね。
蒼士と両想いになってから、視界が開けた感じになって、前向きな行動をとることが出来たのをみると、心が満たされるって大切なことなんだなと思った。
両想…

1

嫌よ嫌よも好きのうち? 小説

月村奎  小椋ムク 

月村先生の俺様攻め様は憎めない

月村作品にハマり中で今3作目を読んでます。
「ボナペティ」「ロマンス不全〜」そしてこの作品です。
この3作品を読んで受けくんは家族が居ないという共通点がありますね。月村作品は天涯孤独な受けくんが多いのかな?
今回の受けくんは天涯孤独だけど、毎日ハッピーに暮らしてる。とにかく仕事が好きっていうのは最高に幸せですよね。料理も裁縫も好きって羨ましすぎるよ。どれも私は苦手です。
「ロマンス不全〜」…

1

ロマンス不全の僕たちは 小説

月村奎  苑生 

これでデレ全開?

私は美容院ではあまり喋りたくないタイプなので店長を指名したいです。
田舎といってもどの程度の田舎なのかわからないけど、田舎でイケメン2人の美容院って田舎のおばさんには敷居が高いわ。でもこんな腐女子を興奮させてくれる美容院には毎日でも通いたいです。

えんちゃんはいつも冷たい感じだけど、昂大に対してはデレ全開らしい。どこが?って私も思ったけど、最後まで読んだら何となく「デレ全開なのかもしれない…

4

ボナペティ! 小説

月村奎  木下けい子 

おとぎ話のような恋

作品の中で主人公葉くんの恋を友人が「おとぎ話のような」と例えているけど、確かにそうだなと思いました。
スタートはなんでこの子がこんなに不幸なの?
不幸は不幸を読んでしまうものなのかなと思うくらい。栄養失調状態で、この子が本当に素敵な受け様になれるのか心配したくらいです。
無事に攻め様と出会ったあとは少しずつ健康になり幸せになっていくところや、全ての人に感謝したりする所がすごく純粋でおとぎ話の…

3

そして恋がはじまる 小説

月村奎  夢花李 

初期の月村節

高校生と司法書士の年の差続編。情事の後をにおわせる冒頭が壮絶にエロい。

大学生になった受けは同性の恋人と付き合っていることを誰にもいえない。攻めの忍耐力、包容力、大人としての分別が逆に受けをイジケさせる。攻めは性癖ゆえに家族と絶縁したため、受けには自分と同じ思いをさせたくないゆえのふるまいなのだが…。

受けはシングルマザーだった奔放な母親の、姉夫婦の養子。イイコでいなければならない受け…

1

もうひとつのドア 小説

月村奎  黒江ノリコ 

主人公の心理描写が丁寧

2001年発刊の作品。
古い作品だからそうなのか、濡れ場の描写に重点が置かれていない。
BLによくある官能シーン重点で延々とダラダラ続く凌辱シーン描写、ではなかった。
主人公の心理描写に重点が置かれているのがとても良かった。

主人公の広海の母は、一時流行った歌手で、最後は場末の酒場の歌手。
マネージャーの男と内縁関係にあり、広海は、二人からネグレクトと暴力を受けながら育つ。
中学生…

1

ブレッド・ウィナー 小説

月村奎  木下けい子 

受けが素直じゃなさすぎて……

再読。
初読時は、悪くはないんだけど、なんか感想書きづらいなぁ……と思ってそのまま放置。

「平凡だからこそ愛おしくて幸福な時間って、きっとある。
日常と恋を優しく描く月村奎の原点、ラブ増量&書き下ろしアリで復活!」
とあらすじにはあるけれど、この文章から想像するような日常を慈しむ視点に満ち溢れた作品というわけではないんですよね。

というのも、受けの太一が両親を失望させることに血道…

0

きみはまだ恋を知らない 小説

月村奎  志水ゆき 

月村作品の攻めで一番好き‼︎藤谷さーん

月村奎さんの作品では「ボナペティ!」が大好きで、この作品では性嫌悪を持つ主人公がどんな風に変わるのか気になり読みました。

生まれた環境による性格や考え方の違いをとても自然に人物に落とし込まれますよね。そして羨むような境遇、今回では高価なチョコなんかも、自分とかけ離れた存在も虚栄なく人の努力や各々の人生の実があるのだと、読むこちらの僻み妬みをもそっと解してくれるようでした。

嫌悪感に悩む…

2

ロマンス不全の僕たちは 小説

月村奎  苑生 

美容師同士のお仕事BL!

元々都会の美容院で同僚だった2人が、ひょんなことで田舎の美容院で働くことになり…?
基本は田舎での話でしたが、都会で働いていた頃の回想シーンもあり、
それぞれがどういうスタイルで働いていたのか、どういう人間なのかもしっかりわかります。

昂大(受け)がえんちゃん(攻め)にベタぼれなのが可愛くて可愛くて…笑
そしてえんちゃんがまぁ~~~~クール×俺様って感じで……
読みながら「おい!えん…

2

甘くて切ない 小説

月村奎  yoco 

売れっ子作家×眼鏡屋店員!

自己肯定感低めの律(受け)が西先生(攻め)に優しく愛されていくのがめちゃめちゃよかった!

強いて言うなら、律くんが母親とどう付き合っていくのかは気になります。
その後の彼ら、みたいなものを見れたらいいなぁ~!

3
PAGE TOP